H21年度 苫小牧民報杯小学生大会
11月3日(火)豊川コミュニティセンター

昨年に引き続き、今年の民報杯小学生大会にも多数の参加がありました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
高学年の部(4〜6年)参加者16名
低学年の部(1〜3年)参加者4名

今年の熱戦の模様↓

<低学年の部>
受付終了の時点で参加者が2名しかいなかったため、急遽高学年の部から一人低学年に回ってもいいという参加者を募りました。
多数の希望がありましたが(笑)、その中で級位認定を受けていなかった畠山くん(拓勇小4年)にお願いしました。
畠山くん、ありがとうございました。
(参加者が4名なのは、抽選直前に一人参加者が増えたため)

低学年の部は4名でしたので、クジを引き、番号が両隣の人と予選対局を行い、成績上位2名で決勝戦を行う方式をとりました。
結果、畠山くんが2連勝で決勝進出。
1勝1敗の本間くん、二宮(遼)くんで準決勝を戦い、本間くんが決勝進出を果たしました。

決勝戦。左が後手:本間くん。右が先手:畠山くん。

先手:畠山くんの居飛車に後手:本間君の中飛車となった本局。
互いにノーガードで殴りあう大乱戦となりました。
畠山くんに何度も即詰みのチャンスがありましたが…。


3手詰め

3手詰め

即詰みを逃しているうちに、後手の本間くんにもチャンス到来!


やはり3手詰め

しかし、惜しくも詰みを逃してしまい、畠山くんの優勝となりました。

優勝   畠山望明(苫小牧市立拓勇小4年)
準優勝   本間 聡(苫小牧市立ウトナイ小3年)
3位    二宮遼海(苫小牧市立大成小3年)

左から本間くん、畠山くん、二宮くん。おめでとうございます。
※後ろは苫小牧支部の工藤支部長

<高学年の部>
16名の参加となったため、一発勝負のトーナメント戦で行いました。

当支部の将棋教室で、上級者クラスに参加している子は比較的ばらけた感じの組み合わせとなりました。

1回戦の好カードは、畑井‐宮川戦。上級者クラス同士の一戦です。
教室で初段の認定を受けている宮川くんが優位かと思われましたが、畑井くんの玉が上部脱出する形となり、苦しい展開に。
しかし、ここで無情にも一手30秒の秒読み開始!
秒に追われた畑井くんに受けの疑問手が出てしまい、最後まで冷静に指した宮川くんに軍配が上がりました。
2回戦の藤井くんとの一局も、中盤早々に駒損を喫して不利になってしまいましたが、粘り強く指して逆転。
山口君との準決勝も制して、決勝に名乗りを上げました。

右の山では、教室で二段の認定を受けている小橋くんが大本命。
しかし、準決勝は難しい将棋で、一時は駒得の千葉くんが優勢の局面もありました。
千葉くんに攻めの手が出ていれば、結果はどうなるかわかりませんでしたが、
最後まで攻めの手を続けた小橋くんに軍配が上がりました。
かくして、決勝戦は、教室有段者同士の一戦となりました。

決勝戦。左が先手:小橋くん―右が後手:宮川くん


決勝戦は互いの得意戦法がぶつかり合う、相矢倉戦となりました。

左銀が立ち遅れている分、先手やや有利の序盤戦。
以下、3五の地点で銀交換になり、


先手優勢。ところが…


この一手で逆転。直前、△7三桂に条件反射で▲6八銀と引いたのが悪手。


ここで、△3九飛と降ろして、合い駒を使わせれば、後手の宮川くんが優勢を維持していたでしょう。
本譜は△6四馬と指したため、ここから先手の猛攻を受けてしまいました。


後手の反撃しましたが、一歩及ばず。
ここから小橋くんが即詰みに討ち取って終局。
小橋くん、昨年の低学年の部優勝に続き、初参加の高学年の部でも優勝を勝ち取りました。

終局後。将棋教室講師の中條さんからアドバイスをもらう二人。
この一局で、二人ともまた一回り強くなったことでしょう。


優勝  小橋 辰哉(苫小牧市立若草小4年)
準優勝 宮川 寛基(苫小牧市立明野小5年)
3位   山口 拓馬(千歳市立祝梅小5年)


左から、宮川くん、小橋くん、山口くん。入賞おめでとうございます。

入賞者には、苫小牧民報社より、賞状とメダルが贈られました。
また、北海道将棋連盟より、棋書・グッズなど多数の寄付を頂きました。
心より感謝申し上げます。

なお、本大会の決勝戦の棋譜は、苫小牧民報に後日(年明け2〜3月頃?)に掲載される予定です。

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